りのしぇり

犬好き! 特に牧羊犬大好き!

りのさんの、狂犬病予防法に基づく予防接種

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シェリーちゃんが残していったネクスガードももう食べれない7.2キロ。今月末で残されたネクスガードを食べるのも最後。来月からお買い上げです。残った分はきんちゃんに差し入れです。

 

さーて。来週はりのさんの狂犬病予防接種ですよ!

予防接種が終われば晴れて自由の身。ドッグランにもドッグカフェにも旅行にも行けちゃうよー!

りのを迎えてもう2か月と2日。毎日事件で毎日ベッドで寝てない感じがします。引っ越ししてから以降ベッドで寝たのはたった4回。残りはずっとリビングで老犬介護しながら、新入りの様子を窺いながら寝てました。

もう2か月経ったので、さすがに自室で寝れそう。

実は個人的にあまり好きではない「狂犬病予防法」

できれば我が家の犬にワクチン入れたくはないけど、生命にかかわる重篤な問題になるうえに日本で犬を飼う者の義務なので、毎年ワクチン接種を受け入れています。毎年健康状態を確認して、獣医さんと今日でいいか、来週にするかきちんと相談して打ってる感じです。シーズン的にも、フィラリアの血液検査もあるので、一緒にあれこれ考えて行っている感じです。

集団接種はたのしかったけど

一度集団接種に行ってみたのですが、そこそこ楽しかったです。シェリーと一緒にちょっと遠くの役所まで歩いていきました。

犬さんがたくさんいて、(何されるかわかってないというのもあるけど)無類の犬好きシェリーははしゃぎまくり。しかしながら、簡易問診だけでお金と書類を出したら、そのまま注射をぷすーと打たれるような仕組み。

翌年も行こうかな~と考えたのですが、

  • 日程合わない
  • 寝過ごした
  • その日たまたま犬or飼い主のコンディションが悪い

となると、集団接種会場では打てなくなってしまいます。

結局狂犬病予防接種の時期になると混合接種だのフィラリアの血液検査だの、フィラリアの検査するついでに血液検査もやっちゃえと、4~5月にまとめて検査するのが習慣化してしまっているので動物病院のお世話になるのが恒例になってしまいました。

 

過去、狂犬病ワクチンで仲違いした人がいる

狂犬病ワクチンは打つ必要なしと主張する人と仲違いしたことがあります。

私もできれば打ちたくはない。だがしかし、日本で自分の飼い犬を守るためには鑑札登録を受けて狂犬病ワクチンを打つ必要があります(2022.06からはマイクロチップ登録があれば、みなし登録される自治体もあります)打ちたくないな~という気持ちは未だに変わってません。できれば、混合ワクチンも打たなくて済むなら打たなくてもいいと思ってます。

そうは言っても、狂犬病ワクチンは日本で犬を飼うための最低限の義務だし、混合ワクチンは犬が元気で暮らしていくために最低限で打ちたいし、ドッグランで思いっきり遊ばせたいし、旅行にも一緒に行きたいし・・・。

ちなみに、高齢になった犬(シェリーちゃんきんちゃん)に対しては、獣医さんと健康面とストレス面からの相談、優先順位を決めました。

  1. 血液検査
  2. フィラリア
  3. 狂犬病ワクチン(義務)接種
  4. 混合ワクチン

の順位付けをして、混合ワクチンを最低限に抑える方向に舵切りしました。どちらも体力的ストレス的に混合ワクチンは2年に1度、最低限の5種のみにしましょうとなって、打たなくしていきました。

この2頭とは毎年一緒に旅行に行ってましたが、一緒に旅行に行くのを諦め、ペットホテルに泊まることも諦めました。狂犬病ワクチンも体調に問題がないときに打ちましょう、という方向で、4月、5月、6月の間に1回、7月、8月に1回という通院スケジュール運用をしていました。獣医さんもかかりつけなので、そのあたりの理解を示してくれて非常にありがたかったです。

相手の方は「狂犬病は日本ではすでに50年以上前に発生していなくて根絶できてる。イギリスもオーストラリアも義務なんかにしてない。日本は遅れてる」と主張するのですが、世界中で普通に猛威をふるう致死率100%の病気であること、日本では犬の登録とセットで義務であること、狂犬病の発症はないと言えども、野生動物はどうなっているか明確なエビデンスはないし、その辺に野生哺乳類がうじゃうじゃしていて(都会でも夜コウモリ飛んでるのよ・・・)、そこからどこかの犬猫がそこから感染する可能性もあること、そうなれば未接種を理由に隔離されてつらい思いをするのは飼い犬であるため、「人様の犬についてはどうこう言うつもりはないが、少なくとも私は狂犬病ワクチンは接種するし、そこについて非難される謂れはない」と言ったのですが、まったく聞く耳持ってくれず、一方的に非難されて一方的に終わりました。

価値観の違いなので、そればっかりは仕方ないものと思ってます。自分の犬は自分で守るのよ!

権利と義務

日本は少なくとも法治国家であり、狂犬病予防法という法があって、施行令、施行規則があり本法において罰則がある以上、守らないといけないと思うのですが。

しかしいかんせん、罰金止まりなので、「罰金?払えばいいんでしょ?オッケーオッケー」という人については、もうそれでいいかなと思ってます。強制的に犬が隔離され、薬殺されるリスクがある以上、飼い犬だけは不幸にしたくないと思いますし、どの犬もすべからく不幸なことになってほしくないとは思っております。

第18条の2が怖い

狂犬病予防法
(けい留されていない犬の抑留)
第十八条 都道府県知事は、狂犬病のまん延の防止及び撲滅のため必要と認めるときは、予防員をして第十条の規定によるけい留の命令が発せられているにかかわらずけい留されていない犬を抑留させることができる。

(けい留されていない犬の薬殺)
第十八条の二 都道府県知事は、狂犬病のまん延の防止及び撲滅のため緊急の必要がある場合において、前条第一項の規定による抑留を行うについて著しく困難な事情があると認めるときは、区域及び期間を定めて、予防員をして第十条の規定によるけい留の命令が発せられているにかかわらずけい留されていない犬を薬殺させることができる。この場合において、都道府県知事は、人又は他の家畜に被害を及ぼさないように、当該区域内及びその近傍の住民に対して、けい留されていない犬を薬殺する旨を周知させなければならない。
2 前項の規定による薬殺及び住民に対する周知の方法は、政令で定める。

狂犬病予防法施行令
(薬殺の方法)
第七条
 2 毒えさに用いる薬品の種類は、厚生労働省令で定める。

狂犬病予防法施行規則
(毒えさに用いる薬品の種類)
第十七条 令第七条第二項に規定する薬品は、硝酸ストリキニーネとする。

まわりくど!だから嫌いなのよ法律読むの面倒くさい・・・。

いや、そういうことではなく・・・(本法、施行令、施行規則とかほんといつも面倒くさい・・・)この条文を見ると結構ぞっとするのですが、狂犬病予防接種を打ってない、犬の登録がない犬については、硝酸ストリキニーネによる薬殺処分の可能性があるということです。

こんなこと反対だ!と騒いだところで、狂犬病が日本で出てきた際、犬を飼っていない多数の住民は、パニックの状況であるんだから民意として「蔓延したら怖いから早く薬殺処分して」となるのは目に見えた話なのではないでしょうか。犬が優先となるのは、犬を飼ってる人だけの論理なんですよね。

言い方は非情ですが、犬は動産に過ぎないというのが根本の考えが日本です。

法律以前に、みんなわが身がかわいいし、優先順位を立てたら人間の生命、財産が中心でどうしても犬さん猫さんは後回しになるんじゃないのかなと思うんです。

犬を飼って、法律で飯食わせてもらってる私から見ると、狂犬病予防法は悪法だという人と同じく「結構嫌な法やわ~」とぐぬぬとなります。私にとってはすべての犬が可愛いです。大事です。特に牧羊犬はひとしおです。
我が家に来た犬はすべからく大事な相棒です。しかし、それは私や配偶者、家族にとってなだけです。悲しいことですが。
犬を飼ってない人も「犬かわいいですね」と言ってはくれますが、それは方便である可能性もあるし、緊急の事態になったときに「やっぱ薬殺で」と民意がそう言わせるのです。私にとっては大事な家族ですが、世の中はそういうものなのです。
だからこそ、飼い犬は飼い主がきちんと守ってあげる(法的に)必要があるのです。

硝酸ストリキニーネって何よ

埼玉愛犬家殺人事件で使われた薬剤・・・そういうことではなく、めっちゃ劇薬です。白色。針状結晶または結晶性粉末。味はきわめて苦い、らしい。
中毒量は、成人で経口で約 50~100mg、小児で15mg の少量でも中毒になるとなると、犬だとどれだけ少量で・・・と背筋がちょっと凍った。
顔と首の筋肉の硬直から始まり、発作性の強直性痙攣と続き、強直性伸展痙攣と続くそうです。筋肉の痛みを伴い呼吸は停止し、感覚刺激により誘発され、激しい場合には
過伸展のため身体が弓なりになるとのこと。こんな恐ろしいものを使うとか・・(驚愕)。シェリーちゃんの最期が多臓器不全、痙攣で亡くなったのでショックもでかすぎる・・・。

海外では接種義務がないのは裏を返せば

検疫がしっかりしていることと、発生した時の対処が非常にシビアだからです。
イギリス(接種は任意)では、「万が一狂犬病が発生したときは、発症犬と、発症の疑わしい犬を、直ちに捕獲、隔離し、処分しまーす」

オーストラリア(接種禁止)では「中途半端に抵抗力を持ってたら、病原体が侵入したときに侵入を見過ごしてしまう危険性があるので、動物の抵抗力を低い状態にしていて、万が一病原体が侵入して症状が出た個体がいたら、速やかにその犬とその地域の犬を、まとめて速やかに隔離し、必要に応じて殺処分しまーす」

「問題のありそうな動物はさくっとオートメーションで処分まで行っちゃうよー」なってるため「接種させる必要なないですよー」という発想です。正直そっちの方が嫌だなぁ。そういう面で行くと日本ってめっちゃいい国だなと思います。

それでも打ちたくない、打ったら副作用があるとなれば

獣医師の判断によって予防接種が免除されることがあるので、しっかり相談することだと思います。猶予となったら猶予証明書を出してくれるのでほんと相談して合法的に打たない選択をして飼い犬を守ってほしいと思うわけです。

狂犬病が嫌な理由

どんな犬でも同じ量を接種するところが嫌です。体重に合わせて量を減らしてほしいです。ワクチンなのでアナフィラキシーショックから死亡するリスクを負わされるのが嫌です。小型であればあるほど(といってもうちはシェルティなのでそこまで小さいわけでもないのですが)リスキーになる運用はやめて差し上げてほしいと思ってます。

これからワクチンに望むこと

3年に1回で済むワクチンの認可はやくして。同じワクチンでも、海外では、効能認可が2~3年あるのに日本では1年に1回の認可。効能認可の問題みたいなのでしっかり臨床を行ったうえで2年に1回の効能とか、3年に1回の効能で認可を下してほしいと思います。事務処理に費用かかると思うので、2年分以内の費用を取ってもらってもいいし、予防接種会場で済証交付(有料)の手間をかける条件でもいいから・・・。と願うばかりです。

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